山梨県側、富士山  1日山開き 今年は残雪少なく

富士山は1日、山梨県側の吉田口登山道が山開きを迎える。ご来光(日の出)を山頂で拝もうと30日、登山口に集まった入山者は雲上の山小屋を目指して登り始めた。静岡県側の3登山道は10日に開山となる。


 世界文化遺産に登録されて4年目。今年は残雪が少なく、8合目までの登山道に雪はなかった。登山者は主に7-8合目にある山小屋で仮眠した後、1日未明に山頂を目指す。

 米ロサンゼルスから友人と旅行で訪れた大学生、アリサ・フォスターさん(20)は8合目付近で「初めて登ります。とても疲れたけど、きれいな日の出を見るのがとても楽しみ」と声を弾ませた。
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富士山、ご来光に歓声 山梨県側で山開き


目が覚めるような冷たい風が頬をなでる中、雲海から太陽が顔を出すと、この瞬間を待ちわびた登山客から歓声が上がった。富士山の山梨県側で1日、夏山シーズンの到来を告げる山開きを迎えた。

 8合目の山小屋に宿泊していた登山客は、午前0時ごろ出発。満天の星空の下、ヘッドライトの明かりを頼りに頂を目指した。50年以上、毎年この日に登っている静岡県富士宮市の山本衛さん(73)は「ここまできれいなご来光が見られることはめったにない」と、太陽に手を合わせた。

 山梨県は入山料の徴収率を上げるため5合目の受付前にゲートを設置し、登山客に協力を呼びかける。また増加する外国人登山客の遭難を防ぐため、静岡県と今年から全ての山小屋などで無料Wi―Fi(ワイファイ)を提供する。

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